お盆を少しずらして四国へ帰省して参りました
どういうルートで帰ろう、四国へ向かう途中に何か寄って行きたいところは無いだろ
うか?どうやって帰ったら楽しいかなと考えた結果、夜行バスで帰る事にしました。
どこへ行くにも道中は非常に楽しく、都内で電車に乗って出掛けるにしても「荻窪か
ら丸ノ内線でじっくり行くか、いや四谷まで中央線で行った方が良いかな」とまず考
えるのが愉しみです。
お店を閉めてから一番好きな銘柄のビールを持って新宿から夜行バスに乗ります。
伊丹十三のヨーロッパ退屈日記をちょっと読み進んだくらい、御殿場の手前くらいで
すっかり寝てしまい、目が覚めると兵庫と徳島の県境です。
徳島駅まで迎えに来てくれた友達から車を借り、祖母を迎えに行ってお墓参りをはし
ごしました。帰りに祖父が書いた看板の御蕎麦屋さんで一緒に食事をしまして、祖母
は久々に生ビールで僕はそば湯で談笑。
「ビール美味しかった、一緒に御墓参り出来て良かったよね」と祖母を送る道中に、
僕自身が運転をしているのですが、子供の時に祖母の自転車に後に乗せてもらって家
に帰る時のような楽しさがありました。
多分当時から一度も思い返した事が無かった感覚であったと思います。
地元へ帰省するとなると、なんだかんだで沢山の人に会ったりで忙しくなってしまい
がちです。
漠然とした帰省ではなく、誰かに会いに帰るというのは時間がとてもゆっくりと感じ
られ、知っていても忘れている感覚を戻してくれるとても鋭く新鮮な時間になるのだ
なと思いました。
皆さんも良い夏休みでありましたら嬉しいです。
東京三鷹店 片山(兄)